2009年4月16日(木)~19日(日)、パシフィコ横浜で開催された第68回日本医学放射線学会において、財団法人住友病院放射線科とシーメンス旭メディテック(株)との共同研究の成果が学会発表され、見事ゴールドメダルの栄誉に輝きました。
学会: 第68回日本医学放射線学会
発表者:
財団法人住友病院 放射線科: 高橋 哲 先生,山本浩詞 先生
財団法人住友病院 泌尿器科: 吉岡俊昭 先生
財団法人住友病院 放射線技術科: 新川秀和 先生,四方敦司 先生,村上恵美 先生,川上絵梨子先生,角田 浩先生
大阪大学医学部付属病院泌尿器科: 辻畑正雄 先生
シーメンス旭メディテック株式会社 リサーチ・コラボレーショングループ: 伊藤俊英
使用装置/撮影モード:
デュアルソースCT装置 SOMATOM Definition/Dual Energy 撮影
講演内容:
「"Two-pass" dual energy imagingを用いた排泄相CTUによる同時結石検出・性状診断」
血尿が出た場合、自覚症状の有無にかかわらず結石(尿路結石)の診断が重要です。尿路結石はその性状と治療方針によって(1)尿酸系と、シュウ酸カルシウムなどを代表とする(2)非尿酸系とに大きく分類することができます。尿酸系結石の場合は尿酸値中和薬の経口投与が検討されますが、非尿酸系結石の場合は結石破砕やカテーテル治療が選択されることが多く、結石自体の性状を正確に診断することが大切です。
一方、高リスク群の患者においては尿路上皮腫瘍による血尿である可能性も考えなければなりません。この場合は、先に述べた結石の検出だけではなく、造影剤を投与した排出相でのCT検査(CT Urography)が必要となりますが、事実上、2度のCT検査が必要となるため被ばくや検査時間の増大などが強いられることになります。
そこでDual-source CT: SOMATOM DefinitionのDual Energyモードで撮影された1度の造影CT検査から、尿路上皮腫瘍の検出、および尿路結石の検出と性状鑑別を可能とする2-Pass Dual Energyイメージングソフトウェアを財団法人住友病院の高橋哲放射線科副部長との共同研究により開発しました。高橋哲先生からは「2-Pass Dual Energyイメージングソフトウェアでは造影剤の除去と結石の性状鑑別を連続的におこなうことができるため、従来困難であった造影CT検査画像からの結石検出,および結石の性状診断が可能になり,血尿に対するDual Energyイメージングのさらなる有用性が示唆される結果が得られた」とご報告いただきました。
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