特に近年では、心臓の血管の状態を検査する為の心臓CT検査も増えてきています。
心臓には3本の血管(冠動脈)があり、血液を送り出す為に常に動いている心臓(心筋)に酸素や栄養を供給しています。
冠動脈がコレステロールや老廃物で詰まると、心臓に十分な酸素や栄養を供給することができなくなり、ひどい場合、心筋梗塞など重篤な病気をひきおこします。
日本国内では、心筋梗塞などの心疾患による死亡者数はがん(320,358名)に次いで第2位の159,625名(平成16年 厚生労働省 人口動態統計データ)であり、年々、増加傾向にあります。
これは、心疾患発現リスクを高める肥満など生活習慣病の潜在患者の多さや、心臓検診の普及の遅れが要因の1つとも言われています。
一方で、心臓検査はカテーテルなどによる侵襲的検査*が一般的で、健康な人の検診に利用するのはまだまだ難しいのが現状です。しかし、近年では高性能なCTの登場により、患者様の負担の少ないCTによる心臓検査が増えています。
*心臓カテーテル検査とは
心臓の血管狭窄の有無等を確認する為に、手首や大腿部より、1mm程度のカテーテルと呼ばれる主にナイロン製のチューブを、大動脈を経由して心臓の冠動脈に留置し、造影剤を注入して冠動脈の狭窄等の異常を検査します。
通常、検査後1日程度の安静を必要とし、年間約100万件近い検査が行われています。
CTでの心臓検査は、造影剤を静脈から注入し、冠動脈の状態を撮影します。高性能のCTでは、数秒以内で心臓全体の画像を取得することができ、検査の為の準備の時間を入れて15分~20分程度で終了します。
通常であれば、検査の為の入院は必要ありません。

CTによる心臓の画像 3本の冠動脈が描出されています。