シーメンス旭メディテック株式会社(本社 品川区、代表取締役社長 ルイ・ブランダオ、以下シーメンス)は、細胞の機能などの画像を撮影するPET(Positoron Emission Tomogaphy:陽電子放射断層撮影装置)と、臓器・骨などの形態画像を撮影するCT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影装置)が一体となったPET・CTの次世代機種「Biograph mCT(バイオグラフ・エムシーティ)」の販売を3月より開始する。
PET検査では、癌細胞が正常細胞に比べ3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用し、ブドウ糖に類似したFDGと呼ばれる物質に放射性同位元素をつけた薬剤を注射し、約1時間後に撮影する。このFDGが多く集まる部位を画像から特定することにより、癌を診断する。PET・CTは、PETで撮影した細胞の活動情報に、CTで撮影した身体部位の位置情報を合致させることで、より高度な診断を実現し、癌の転移や早期発見にも役立つ。現在、国内では389台*が設置されている。
Biograph mCT は PET 検出器のデファクト・スタンダードである LSO クリスタルを搭載した Biographシリーズでの実績を経て、最先端の PET 技術である ultra HD・PET 技術と、シーメンスのCT装置として最高クラスの DefinitionAS/AS+ を完全に統合した次世代 PET・CT である。
今回新たに開発されたultra HD・PET技術は、従来のPET画像に比べて病変の画像コントラストを4倍鮮明(当社比)とし、癌診断の正確性を向上させると共に、心臓検査や脳検査においても、詳細な形態画像と機能画像の取得により、新たな診断の可能性を引き出す。また、平均して20~25分程度かかる全身のPET・CT撮影を7分程度で行える可能性を持ち、検査時の身体的負担を大幅に減少させると同時に、病院にとっても飛躍的なスループット向上が見込める。さらに、ガントリ(トンネル形の撮影装置)の開口径を当社従来製品よりも10%広い78cmとし、かつ奥行きの短いオープンなデザインは閉塞感を軽減、患者に配慮した設計となっている。また、シーメンス最高水準CTを搭載し、通常のCT検査に十分対応できることで、病院にとってはPETとCTを別々に購入する必要がなく、コスト削減と投資収益の向上が見込まれる。
Biograph mCTは、シーメンスにおける最先端のPET技術とCT技術を結集し、一つに統合したフラッグシップモデルとなる。当製品は、海外の先端施設、画像診断センター等では既に稼動が始まっており、日本国内の施設からも多くの問い合わせがある。
*出典;月刊 新医療 2009年3月号 P.149
2mm分解能と4倍のコントラストによる高画質、5分全身PET撮影の実現へ
time-of-flight(TOF)法と、点広がり関数(PSF)による再構成法を組み合わせたultra HD・PET技術を備え、全視野(FOV)にわたって2mmオーダーの均一な分解能と、従来のPET画像に比べて4倍の病変描出のコントラストを実現。視野全体にわたり画像の歪み・ぼけを抑え、どのポイントにおいても細部情報の正確な実像に近い高画質画像を取得できる。さらに、216mm体軸方向視野による高感度特性を持つシーメンス独自のTrueVとの組み合わせにより、PET全身画像は5分、PET・CTでは7分程度で撮影できるという、前例のない時間短縮を実現する可能性を持つ。
CT画像においても、高品質撮影をスピーディに実現。被ばく量も20%低減
Biograph mCTに搭載することが可能なCTは、シーメンスの最高クラスのCT、SOMATOM Definition AS/AS+(40/64/128スライスの3種類)で、いずれもクラス最高水準の回転速度、0.24mm等方向空間分解能の高品質撮影が可能となる。また、被検者テーブルを頭足方向に連続して移動させながらデータ収集を可能とするAdaptive 4D Spiral技術により、臓器全体の4Dデータ収集が可能になる。これにより、脳全体のパフュージョンイメージングや、胸部全体の撮影、血管系の3D画像の描出、動脈相と静脈相の評価を一度の検査で行うことができる。また、放射線被ばくを低減するAdaptive Dose Shieldは腹部ルーチン検査において、一般的なCT装置に比べ、被ばくを20%以上低減する。(当社比)
優れたデザインにより患者の快適性を向上
78cmの開口径と、トンネル部100cmの短いガントリ長のオープンなデザインによる広く開放感のあるスキャンゾーンは、閉所への不安を軽減し、小児患者から大きな体格の患者、あるいは治療用固定具を用いた検査にも対応。さらに、リニアモーター駆動の高精度寝台(耐荷重227kg)により、PET・CTでしばしば問題となる位置ずれを防ぎ、高い画像フュージョン精度を維持している。
PET・CT検査、CT検査を1台で。
「検査室をシェアする」新たな設備運用への可能性
最先端PET技術とCT技術の融合は、単なる装置性能の向上ではなく、施設における設備運用へも新たな可能性を拡げる。PET・CT検査室とCT検査室を共用するという新たなコンセプト「Shared Roomコンセプト」を、より実現へと近づけるのがBiograph mCTである。画像診断装置を最大限に利用することが求められている昨今、このコンセプトを取り入れることにより、施設のスペース、時間、コストを節約し、稼動効率、運用効率の向上に寄与し、効果的なスループットを提案できると考えられる。
■シーメンスヘルスケア と シーメンス旭メディテックについて
シーメンスAGの事業グループであるシーメンスヘルスケアはヘルスケア産業における世界最大のサプライヤのひとつです。また、情報技術とシステム統合を含む知識工学ならびに診断・治療技術において革新的強さを備えた医療ソリューションプロバイダでもあります。ラボラトリー診断事業買収により、シーメンスヘルスケアは、画像診断、ラボラトリー診断、治療、ヘルスケアITソリューションからコンサルティング、サポートサービスまですべてを網羅する総合的サービスを提供する初めての総合医療診断企業として、予防、早期発見、診断、治療、ケアのためのヘルスケア全体のソリューションを提供しています。シーメンスヘルスケアは世界に約4万9000人の従業員を擁し、130以上の国で活動しています。
詳細情報は、www.siemens.com/healthcare/にてご覧いただけます。
日本においては、旭化成(株)の医療機器事業との合併によるシーメンス旭メディテック(東京都品川区、代表取締役社長 :ルイ・ブランダオ、資本金2,082,020千円)が、欧州、米国のシーメンス製品の輸入、販売、メンテナンスサービス業務を通し、より多くの人々に最新の医療環境を提供しています。
このプレスリリースには、過去の出来事ではなく、将来の業績に関する見通しや情報がふくまれています。「期待する」、「予想する」、「意図する」、「計画する」、「信じる」、「模索する」、「推定する」、「予定する」といった言葉やその類義語は、将来の業績に関する見通しに該当する可能性があります。こうした見通しは、当社の現時点での予測と一定の前提に基づいており、したがって、特定のリスクや不確実な要素に左右されることがあります。シーメンスの事業活動、事業戦略、業績に影響を及ぼす要素はさまざまで、その多くはシーメンスには制御不可能なものです。そのため、シーメンス・グループの実際の業績、活動、成果は、こうした将来の業績に関する見通しの記述や暗示とは大きく異なる可能性があります。特定の不確実な要素には、景気や取引状況の変化、為替動向や金利の変化、他社による競合製品・技術の導入、シーメンス・グループの新しい製品・サービスの不振、事業戦略の変化やその他のさまざまな要素の変化などが含まれます。一部の要素の詳細については、シーメンスが米国証券取引委員会(SEC)に提出した資料に含まれており、シーメンスのホームページ(www.siemens.com)やSECのホームページ(www.sec.gov)でご覧いただけます。万一、これらのリスクや不確実な要素が現実のものになれば、実際の業績は将来の業績の見通しの予想、確信、予測、期待、意図、計画、予測とは大きく異なる可能性があります。シーメンスは、将来の業績に関する見通しの作成後に発生する出来事に照らして見通しを更新、修正する意図はなく、またそうした義務を負うものではありません。
シーメンス旭メディテック株式会社
マーケティングコミュニケーショングループ
担当:和木 美穂子
TEL:03-5423-8420 FAX: (03) 5423-8494
Email: mihoko.waki@siemens.com