シーメンスはCTの開発において「被ばくの低減」を最優先課題であると常に考えています。
一般的に高速撮影と多スライス化を実現するため、検出器の列数を増やすことが開発の軸となっていましたが、これは患者様の被ばくという点でプレミアムなクオリティーを提供するものではありませんでした。SOMATOM Definition Flash は、放射線被ばくを、人間が1年間に浴びる自然放射線(2mSv~5mSv)よりも少ない1mSv以下と大幅に低減させたことで(従来機の一般的なX線量は8~40mSv)、予防医学への応用や複数回のCT検査が必要な患者様の場合などで被ばくへの懸念課題へ対応しました。
X-CAREは、女性の乳房をはじめとする放射線感受性の高い部位の被ばくを選択的に低減することに世界で初めて成功したアプリケーションです。放射線感受性の高い部位に最も
直接的なX線照射が行われるX線管球の回転位置でX線の照射を停止します。この方法に
より各部位の被ばくが最大で40パーセント低減されます。従来より採用している被ばく低減アプリケーション(adaptive dose shield、CARE Dose 4D)との併用でさらなる被ばく低減を
実現します。

Adaptive Dose Shield
Adaptive Dose Shieldは、これまで避けることのできなかった螺旋状スキャン前後での
余剰被ばくをカットすることができます。
STRATONX線管球のコリメータの一部であり、 非対称にダイナミックな動作をするシールド
によって、画像再構成に不必要なX線をブロックすることにより余剰被ばくをカットします。
Adaptive Dose Shieldは螺旋状スキャンの開始部分で開き、終了部分で閉じることで全ての
検査において無効被ばくを除くことができます。専用のプロトコルに特化した機能ではなく、
全ての螺旋状スキャンに適応されます。例えば、ルーチンの腹部CT撮影の場合、25%の線量が抑えられます。